組成表作成・ＦＶＴ５の使用法－７
多変量解析を行なう
数値表として出力
- ［ファイル］メニューの［数値表として出力する］で，出力ファイル名を指定する。
- ファイル名の末尾には -vm.csv が付けられる。
- このファイルは一般の多変量解析プログラムのために使用する
植生解析ソフトのPC-ORD用には、専用の出力形式が用意されている（次項）。 - 解析に使用するソフトに合わせ、行・列を変換できる。 <
優占度の数値変換
数値表の出力形式と優占度の数値変換法は、下のメニューから選択する。
- 級値・積算： 優占度級の数値をそのまま用いる。ただし、＋，ｒ は0.1とする。
各階層の値は積算されるが、最大値は5とする。 - 中央・積算： 優占度級の中央値に対応させた数値である 0～87.5 を整数値とした 0～875 に変換する。
各階層の値は積算されるが、最大値は875とする。 - 級値・最大： 優占度級の数値をそのまま用いる。ただし、＋，ｒ は0.1とする。
各階層の値の内、最大値を出力する。 - 中央・最大： 優占度級の中央値に対応させた数値である 0～87.5 を整数値とした 0～875 に変換する。
各階層の値の内、最大値を出力する。 - 無変・最大： 優占度級の数値（記号）をそのまま出力する。
各階層の値の内、最大値を出力する。
| 優占度／被度の数量化基準 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 計算方法 ＼優占度級 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | + | r | 階層間 | 最大値 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 級値・積算（0.1-5） | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 0.1 | 0.1 | 合計値 | 5 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 級値・相対（1-10） | 8 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 1 | 合計値 | 10 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 中央・積算（1-875） | 875 | 625 | 375 | 150 | 25 | 1 | 1 | 合計値 | 875 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 級値・最大（0.1-5） | 8 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 1 | 最大値 | 5 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 中央・最大（1-875） | 875 | 625 | 375 | 150 | 25 | 1 | 1 | 最大値 | 875 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 無変・最大（+-5） | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 0.1 | 0.1 | 最大値 | 5 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 有無のみ（0.1） | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 最大値 | 1 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
測定を行に配置した数値表（マトリクス）の例
植物を行に配置した数値表（マトリクス）の例
PCord用に出力
- ［ファイル］メニューの［PCord用のCSV型出力］を選択すると、
MjM Software 社の植生データ分析用のパッケージソフト PC-ORD for Windows で読める形式のCSVファイルを出力する。 - ファイル名の末尾には -pcm.csv が付けられる。
- PC-ORDでは植物名は８バイトまでという制限があるので、和名は頭４文字で打ち切り、
重複する名前は３文字＋番号の短縮名が作られる。
この短縮名と本来の名の対照表は拡張子.lst のファイルとしてデータマトリクスと共に出力される。 - PC-ORDからは、「File」メニューから「Import Matrix」を選び、File Format として［Commma-Separated-Values (SpreadSheet)］をマークして読み込む。PC-ORD中では２バイトのカナが文字化けすることがあるが、印刷時には正しく出力される。
立地環境部分のみ出力
- ［ファイル］メニューの［立地環境データ表出力］を選択する。
- 調査プロットの記述データを行、記述項目を列とするマトリクスを出力する。
- ファイル名の末尾には-plot.csv が付けられる。
- 立地の記述データを使用して立地条件の類似性や序列を解析するときに用いる。
- 行方向に並べてあるので、255を超える測定数であっても、エクセル等のスプレッドシートに読み込むことができる。