データを組成表に加える
- 特定の植物や名、地理区画コードによって抽出したレコードのデータを表に組み入れる。
- まず、データベースから抽出した数を確認したのち、
組成表への組み込みを行うので、表の大きさを事前に知ることができる
- 表が大きくなると組み込みに時間がかかる場合があるが、プログラム上の制限はない。
フリーズを避けるには、組み込み中にキーに触らないこと。
データの抽出方法
[ファイル]メニュー、[表にデータを加える]で、検索用パネルが現れる。
抽出の例:ブナの優占度 4以上、そして、アカガシの優占度 +以上で新規抽出
[九州総合2004]のファイル、3776点の植生調査データから33点を抽出した。
抽出に用いる項目 (上図)
- 対象レコード範囲
- 対象地理区画コード
- 植物名1
- :
- 植物名5
- この順に検索が行われる。
- 空白は無視されるので、植物名のみを指定した場合は、全レコード範囲、全区画コードから検索される。
1) レコード番号の範囲
- 開いているデータファイル中のレコード(測定)番号を指定する。
- 地理区画、植物名が空欄で、[新規検索]、[追加検索]ボタンを押すと、全レコードが抽出される。
2) 地理区画コードで検索
- 抽出する地理的範囲をJIS地理区画コードで指定する
- 検索は先頭一致で行われるので、4桁(一次区画)を指定すると、その区画内の二次、三次区画が抽出される
3) 植物名と優占度で検索
- 植物名は5つまで入力可能で、各種ごとに or, and, and not の論理式が適用される。
- 植物名の空白は無視される。
優占度の最低値
指定した植物について、指定した優占度以上の測定を抽出対象とする。
(+,1~5 で指定、+ はすべてを対象とする)
否定条件(なし)の場合、最低値以上の測定だけが排除される。
検索条件と結果の例 |
検索条件 |
期待される検索結果 |
アカマツ 3 そして
コナラ + または |
アカマツの優占度が3以上、または、コナラが存在する測定を抽出 |
アカマツ + そして
コナラ + そして |
アカマツとコナラの両種が存在する測定を抽出 |
アカマツ + そして
コナラ 2 なし |
アカマツが存在し、コナラの優占度が2未満の測定を抽出 |
- 組成表上の「出現種数」は、データとして記述されている種数がそのまま表記される。
- 実際に表に組み込まれるのは現実の種数であり、組成表の[F\N]の行に表現される。
- この数値は、種数順のソート、数値ファイルの出力時に参照される。
検索パネルの操作
[初期化] 検索結果を廃棄、検索パネルを初期化する。
[新規検索] パネルの条件で新規に検索を行い、結果を保持する。
[追加検索] これまでの抽出レコードに、検索した結果を加えて保持する。
[組み込まず終了] 検索作業を中止し、組成表にもどる。
[表へ組み込む] 検索され、保持されたレコードを表に追加する。
- 同一データファイルで[新規検索]を繰り返すと、
同一レコードが複数回読み込まれる場合がある。
- [追加検索]では、抽出済みレコードとの重複は生じない。
- 検索結果は、データファイルを変更すると初期化される。
表への組み込みが終わってから、次のデータファイルを指定、
上記の操作を繰り返し、多数のデータを表に加えることができる。
抽出したデータをFVTに素表として組み込んだ例